対間, 海情報, 串本

冬⑨

〜最近のコンディション〜
透明度:15m 水温:16〜17℃ 気温:12℃
オススメ:ドライスーツ(インナー厚め)

どーも!ご無沙汰しております!
マリンステージの対間です!
2回ほどすっ飛ばしており、失礼いたしました!

今年は歳の初めから辛いニュースが続きましたが、
少しでも早く復興が進むことを祈るばかりです。
伝統工芸や伝統的な風景が1日も早く戻りますように。

さて、季節はもう冬も終盤へ近づき始めましたね!
串本は暖かい日も多くなってきて、
晴れたお昼はTシャツで過ごせる日もあったりなかったり。汗

過去2回分は飛ばしてしまいましたが、
その間にしっかりと水温も下がり、
僕の特に得意とするウミウシのシーズンも盛り上がっております!

それに加えて冬に多くなるのが、海藻を含めた生えものです!
透明度の安定する季節なのでワイドな風景もご紹介したいのですが、
今回は超がつくマクロな世界をお届けしようと思います!!

3mmほどのピカチュー(ウデフリツノザヤウミウシ)

まずは旬のウミウシから。
もうすっかりピカチューにも困らない季節。

気づけばエサもどんどん増えていて、
でっかいピカチューはもちろん、
黄色い粒にしか見えないサイズの子まで。

このまま春の終わりまでは、安定してみられるウミウシです♪

イチゴミルクウミウシ

魚種もそうなのですが、
どの生物も当たり年のようなものがあります。

その中でも今季はこの「イチゴミルクウミウシ」
なんと可愛い名前が付けられてるのでしょうか!!
ウミウシ好きには人気も高いのですが、
串本でも普通種と言えるほど観察数は多くありません。

今季は数個体、観察できているので、
当たり年と言って良いでしょう!!
イチゴミルク見たい人は今年は狙い目です!

トウモンウミコチョウ

極小サイズの子に出会いました〜

ウミコチョウの中では、眼点が観察できる種です。
大きくなれば模様もたくさん現れるのですが、
小さすぎてほとんど透けてます!!

大きい個体を見つけたら、ぜひ模様を観察してみてください。
バレンタインにちなんで、♡マークが見つかるかも♪

ニセハクセンミノウミウシを捕食するアカボシウミウシ

ウミウシが増えてくると言うことは、
それをエサにする種類も増えてくるんです。

アカボシウミウシというウミウシは、
キヌハダウミウシの仲間で、
他のウミウシを食べて生きてるんです。

中でも、ミノウミウシを好んで食べるので、
こんなシーンを良く見かけることができます。
数少ないウミウシの生態シーンですので、
出会った方はぜひ動画なんかも撮ってみてください!
どちらも体長1cmほどですが、ものの数分で丸呑みしてます!

ネギボウズ こと ハナヤギウミヒドラ

いよいよ本題の生えものですね!!

これまでにもご紹介させて頂いておりますが、
やはりこの季節の生えものと言えば!!
ということで、外せない存在です!

ここにウミウシが居れば・・・
と、何度も願ってますが、エサじゃないみたいです。汗

クジャクケヤリ

これからの季節を彩る海藻「クジャクケヤリ」

昨年まではケヤリと呼ばれていましたが、
しっかりと研究して頂いた結果、
クジャクケヤリの和名が正式に提唱されました。

早ければ12月には生えていることもありますが、
今年は少し遅咲きのようです。
やっと少しずつ生えているのが目につくように。

海藻は特に水温の変化など、
環境によって住みやすい場所をどんどん変えていくので、
これからもこのクジャクケヤリが、
串本を代表する海藻として、在り続けて欲しいですね!

少しずつ北風が吹く日も少なくなり始め、
クジラ見た!!なんて情報もあるので、
ぜひぜひ、冬の串本・古座へ遊びにきてくださいねー

ほな!今週はこのへんで!!

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